沼(田透)にハマって考えてみた

no Numa-chan, no Otaku-life

森村誠一サスペンス 海の斜光

愛する子の不可解な死と夫の失踪不倫・殺人…暴かれる裏の顔?平凡な家族を襲う殺人連鎖!追い詰められ墜ちゆく女…極限の果てに届く亡き息子の伝言?

放送 フジテレビ
初回 2014年11月7日(金)21:00-22:52

役名 成田正隆
職業 レストランオーナー
属性 死亡キャラ
指輪 有り

粗筋&感想

 主人公の《幸せな時はいつの間にか過ぎていく》なるいきなり事件の予感しかしないモノローグからはじまります。まあ、そこは置いといて、主婦の主人公がビデオ見て幸せに浸っていたトコに、息子&旦那帰宅。ホームドラマだねえ。旦那は沼ちゃんです。ままま、まさかの浅野ゆう子様の旦那様が沼ちゃん! しかもレストラン経営者! ザ・成功者! 不安要素だらけ!
 三人家族で食卓を囲みます。沼ちゃんは主人公の作った料理にドバドバとタバスコを掛けまくります。
「いくら何でも、そんなに掛けたら体に悪いんじゃないの? 私のお料理が美味しくないみたいでしょ?」
 息子は「朝から仕込んだのにね。母さん可哀想」と母親に付きます。しかし、沼ちゃん反論。
「これ位ピリッとさせた方がね、素材の味が引き立って美味しいんです」
 ちなみにタバスコ振るのカウントしました。22回。消化器系が心配。レストランオーナーがこんな隠れ味覚音痴で大丈夫なのかしら(←これが後々、事件の証拠になるのでチェキラ!)。
 数日後。誰か階段落ちしてるよー。多分、殺人事件発生ですが置いときます。
 さて、新しく開店する《リストランテ・カヴァリエーレ》のオープニングパーティに慌てて駆け込んできた沼ちゃん。コートを手に普段着で慌てて駆け込んで来ました。普段着すらカコイイな……。沼ちゃん、会場の人々に拍手で迎えられます。周りに会釈してからご挨拶。
「えー、オーナーの成田正隆でございます」
 気の利く店員がコートを受け取ってくれます。沼ちゃん、更に頭を下げ、続けます。
「えー。残念ながら今日の主役は私ではございません。この料理です」
 キザっぽく飾り切りされた果物やら野菜(?)の並んだ卓を手で指します。
「選りすぐりの食材を、繊細に、且つ、大胆に調理致しました。どうぞ皆さん、心行くまでご賞味下さい」
 ここで終わるのかと思ったら。
「あの、お喋り禁物ですよ。お話はお店を出て、お友達に料理の自慢をする時まで取っておいて下さい」
 親父ギャグも忘れない沼ちゃんでしたw その後、ご挨拶を締めます。
「えー、それでは、リストランテ・カヴァリエーレのオープニングパーティ、どうぞ皆さんお楽しみ下さいませ」
 華やかなパーティ会場。忙しなく横切りながら、マネージャーに「すまん、遅くなった」と声を掛ける沼ちゃん。マネージャーは「東西銀行の上杉様がお待ちです。すぐに出ないといけないみたいで」と慌てた様子で告げ、沼ちゃん「分かった」と諒解します。こんなトコで銀行員と何を話すのかな。もしかして経営があまり芳しくないのかもですね。
 そこに主人公が息子がまだ到着しておらず、携帯にも出ないと話します。しかしマネージャーに急かされ、沼ちゃんは「悪い、後で」と立ち去ってしまいました。
 主人公の友人が来ます。従姉妹の弁護士だそうです。まあ、ここら辺は置いときまして、主人公に謎の「またか」なるメールが来た途端、主人公達の後ろから「またか!」というのを皮切りに、料理に文句付けてる謎の男が現れました。弁護士が誰何すると、人に名を訊くなら自分から名乗るのが礼儀だ、等とふざけた事を抜かすので、弁護士が名乗って名刺を差し出しました。すると男の視線が主人公に向かうので、軽く会釈してオーナーの妻であると名乗りました。この男、主人公をあんまパッとしないとかすっごく失礼な事を抜かした後、お名刺を戴けますか、と声を掛けた弁護士に「名乗る程の者じゃございません」と立ち去ってしまいました。「何であんなのがパーティに!?」とカリカリしている弁護士に苦笑で返す主人公は時計を見て、「ごめんね」と謝ると立ち去りました。
 息子に電話する主人公。しかし留守番電話サービスに繋がってしまいます。
 そんな折も折、若い女性に腕を掴まれ、声を掛けられる沼ちゃんを角から〝家政婦は見た〟してしまう主人公。うおう、パーティ用のフォーマルスーツに着替えた沼ちゃん更にカコイイな。
「あの……」
「君、どうしてここに?」
 その様子を主人公は角にへばり付いて見守ります。二人の会話までは聞こえない様です。この辺りから不安を掻き立てる音楽が流れ始めます。
 やがて、マネージャーに呼ばれた沼ちゃん、若い女性に「話は後でね」と声を掛けてからその場を去るのでした。
 さて、沼ちゃんの、締めの挨拶が始まりました。字幕のマイクの絵文字、可愛いなw
「えー、私共の自慢の料理、ご堪能戴けましたでしょうか? もしも気に入って戴けたのなら、またのご来店、心よりお待ち申し上げております。本日はリストランテ・カヴァリエーレのオープニングパーティに――」
 そこにドアが開く音がして、悲鳴が響きます。人々が避ける間を歩いてきたのは、頭から流血している、主人公と沼ちゃんの息子でした。
「母さん……」
 息子倒れる! 駆け寄り抱き上げる主人公。パーティ会場は悲鳴で包まれています。救急車を呼んでと叫ぶ主人公に重ねてモノローグ。
《全てを失って、初めて私は知る事になる。眩しくても目を背けてはいけない事がある事に》
 タイトルイン。前振り長いわ!
 結局息子死亡。お寺さんで葬儀が行われています。葬儀用のブラックスーツも素敵な沼ちゃん……はああいろいろな沼ちゃん堪能させて戴きました有り難うございます……。でも沼ちゃんの呆けた様子が気になって仕方ないです。主人公がふと視線を流すと、そこにあの若い女性が恨めしそうな顔で立っていました。驚く主人公。しかし暫くして振り返ると、若い女性は消えていました。
 恐らく自宅にて、主人公が「またか」という謎のメールを見詰めていると、沼ちゃんがやって来て〝息子の携帯は修理に出してきた〟と言いながら、時代劇みたいな所作で胡坐しました。
 その場には息子の書(描)いた絵や作文が沢山あります。
「隆一、絵、上手かったよな……。何年生の時かな、全国のコンクールで賞貰った事あったろ」
「新聞に載ったら、あなた大騒ぎして」
「親戚中電話したら、隆一の奴怒ってな。こんな恥ずかしい真似止めてくれって……」
 沼ちゃん静かに笑い続け、やがて背中を丸めてすすり泣きし始めました。良いお父さんだったんだなあ……。沼ちゃん、不意に真顔になって、絵を手にしました。
「隆一、伊豆に眠らせてやろう。隆一が好きだった、伊豆に」
 主人公、無言で首肯しました。
 次の場面が驚愕でした。えええ、沼ちゃんと主人公はダブルベッドでご一緒にお休みなのー!? しかし沼ちゃんがベッドにいなかったのがメチャンコ残念。そして、早朝の家には主人公だけ取り残されていました。
 卓上に沼ちゃんのメモが残されていました。
《用事があるから早く出る 夜には戻ります》
 次の場面、何処かの海岸にて携帯で何処かに電話したらしい沼ちゃん。冬仕様のジャケット姿がカコイイ。
 夜。主人公は帰って来ない沼ちゃんを心配して携帯に電話しますが、留守電になっていました。そしてそのまま食卓で朝を迎える主人公。
 結局、何だかんだあって(メチャンコ飛ばしたw)、下田の山中に沼ちゃんの遺体が埋められていました。左手の結婚指輪から見付かる辺りが、何だかなあ……。
 二サス恒例、崖っ縁で犯行ペラペラ大会にて、沼ちゃんを殺して山中に埋め、脅してきた女性を殺し、更に息子の彼女を殺して罪を着せようとしたのは主人公の従姉妹の弁護士と判明します。
 そして毎度お馴染み、全てが終わってから到着する警察に、弁護士は連行されました。
 警察にて弁護士が言うには、息子を突き飛ばしたのは父親の沼ちゃんだ、と。弁護士が沼ちゃんを殺した理由は自首すると言い出したからだ、と。
「警察に、全部話そうかと思ってるんだ」と言う沼ちゃんを、黙ってたら事故ですむ、とか抜かしよる弁護士。おめー弁護士だべ、職業倫理ってのはどうなってんだよ! でも沼ちゃんはやはり父親……。
「自分の息子、殺しちまったんだ。このまま黙ってる訳にはいかないよ。償おうと思うんだ。隆一や佳子に」
「私がいるじゃない」と縋る弁護士。あーもームカムカ何この弁護士。しかし沼ちゃんは「済まない」とだけ告げ、立ち去ろうとします。そんな沼ちゃんに「私はどうなるの!?」と叫ぶ弁護士。沼ちゃんは黙って歩き始めました。沼ちゃんの背に縋る弁護士。それを叩き落とす沼ちゃん。そして弁護士の手許には岩がありました(何故そんな都合良く……)。弁護士は岩をラグビーみたいに抱えて走り、沼ちゃんの後頭部に振り下ろす!
 あー……沼ちゃん、最期に家族を選んでくれたのだけは良かった……。それを〝自分への裏切り〟と言うこの弁護士、結局〝従姉妹の主人公から奪った沼ちゃん〟って優越感だけで、愛してなんかなかったんじゃないの?
 沼ちゃん、階段から突き落としてしまった息子を病院に連れて行こうとしていたらしいです。でも息子は父親をパーティに遅刻させたくなくて渋るんです。
「バカ! お前より大事なものがあるか!」
 必死に叫ぶ沼ちゃん。本気度がハンパなくて何か泣けてきた……。
「そうか……心配掛けたな、済まない。さあ、病院だ!」
 それを〝大丈夫だから〟と断る息子。そもそもこの息子が出来過ぎてたから、一連の事件は起きちゃったんだよな。
「本当に大丈夫なのか?」
「うん」
「待ってるぞ」
「うん」
 これが今生の別れになる親子の会話だなんて……。