沼(田透)にハマって考えてみた

no Numa-chan, no Otaku-life

弁護士・猪狩文助4 禁断の館

放送 TBS
初回 2003年1月13日(月)21:00-22:54

役名 青山義信
職業 検事
属性 普通キャラ
指輪 有り

感想

 今回は小田原の事件らしいから、さすがに沼ちゃんいないだろーなー。
 第一回公判。弁当に気を取られていた猪狩先生、検事席に沼ちゃんが座っているのを見て「おい、ここは何処の裁判所だ?」と補佐の弁護士に訊いてますw いよいよヤバいと思いながら「小田原ですよ」と答える補佐の弁護士。
「じゃ何で、あいつがいるんだよ……」
「さあ……」
 沼ちゃん、猪狩先生を睨み付けながら、口唇の端をピクピクw
 さて、検察官の起訴状朗読です。沼ちゃん、いつもの如く立ち上がりながらジャケットのボタンを嵌めました。つらつらと早口で書類を朗読した後、「――罪名及び罰条、殺人。刑法199条」と締めました。これがメチャンコカコイイんだよねえ。
 さてこの裁判の争点は、被告人の正当防衛が認められるかどうかです。
 引き続き、証拠調べ。沼ちゃんがジャケットのボタンを嵌めながら起立し、「証拠書類の申請を――」と言い掛けた時、猪狩先生が「裁判長」と声を掛けたので、沼ちゃん目を剥いて猪狩先生を見ました。
 猪狩先生は立ち上がり、傘の柄で沼ちゃんを指しながら「それ、全部、不同意。ね!」と言って、裁判長を驚かせます。沼ちゃんはカエル口で「またかよこのじいさん」みたいな顔してますw しかし沼ちゃん冷静に裁判長に「不同意にする理由を尋ねて下さい」と権力に頼りましたw まあ裁判長も聞きたいから聞く訳ですが、猪狩先生は「訳は……必要ないから」と軽くいなしてしまいますw 猪狩先生の理由は被告人がやったと認めてるし、正当防衛の問題があるけど、「なるべく話をゴチャゴチャゴチャゴチャややこしくしないで、スッスッスッとスムースに参りましょう」ですが、「私もわざわざ東京から通ってるんですから」って、つまり面倒臭いのが本音なんではないですかねw
 したらば沼ちゃん、裁判長に「弁護人に対し、まず一言申し上げたいのですが」と発言許可を願い出ます。裁判長も興味津々で聞き返すので、猪狩先生に向き直った沼ちゃん、一気にまくし立てます。
「弁護人はこれまで、幾つかの冤罪事件を担当し、その度に法廷で、被告人が無罪である事を証明してこられました。これは正に、賞賛に値すると言って良いでしょう。しかし! 本件は、今正に弁護人が述べた通り、被告人本人が、はっきりと犯行を認めているのです! 本件は冤罪でありようがない! 検察官としては本件が正当防衛を巧妙に装おった殺人であると確信して、起訴したものであり、この事は、今後順次、立証したいと考えております」
 猪狩先生、苛々しながら補佐の弁護士に「誰があいつを呼んだんだよ!」とブチブチ言いますが「あたしに言わないで下さいよ!」とピシャリと返されますw で、猪狩先生、「検察官にお伺いしたい」と沼ちゃんに向き合います。
「あんた、どうしてここにいるのかな? ここは小田原ですよ? ひょっとしてー、東京地検を追い出されたとか?」
 沼ちゃん卓上バンw 怒りを押さえ込みながら立ち上がりましたw
「私は、自ら本件の公判検事を申し出たんです!」
「ほおー、それはそれは、遠くまでご苦労様です」
「楽しみにしておりますよ、猪狩先生」
「楽しみにしておりますよ、名前なんて言いましたっけね?」
「青山です! 青山義信です!」
「猪狩です。猪狩文助です」
「存じております!」
 間に挟まれた裁判長、双方を見て呆れたのか困ったのか、〝この裁判荒れそうだなあ……〟と背もたれに体を預けて渋い顔をしていますw 一般人の立場としては、こんな裁判あるなら是非傍聴したいですねw
 この間にいろいろゴタゴタあるんですけど、沼ちゃん関係ないので飛ばしますw
 第二回公判。刑事が証人で、検察の主尋問。被害者の身元は胸ポケットの警察手帳ですぐに分かったそうです。あー、昔の警察手帳だー。しかし沼ちゃん背が高いなあ、刑事より頭半分高い。そういや被告人が脅されたって拳銃がないな? 如何したんだろ?
 次に弁護人の反対尋問。しかし猪狩先生、「反対尋問は……無し」とか、どうなってんのもうw
「だってそうだろう? こんな下らねえ警察のこじつけ推理なんかに付き合ってる暇ないんだよ」
「何処がこじつけなんです!?」と刑事怒りました。うん、分かる。で、猪狩先生が言うには。
「あんたたちはさ、警察官が拳銃を持って、逃げた女房の部屋に押し入ったなんて、んな事は認めたくないんだろ?」
 法廷内に傍聴人の抑え切れない笑い声が拡がります。
「全くもう、検察も警察も、身内には甘いんだ」
 猪狩先生のこの言葉に、沼ちゃん早速反応して立ち上がりました。
「裁判長、弁護人の発言は、趣旨が不明確であります!」
「悪うございましたね」
 うーん、猪狩先生、またまた荒らそうとしてない?
 今度は事件現場の旅館の従業員への尋問が始まりました。またも拳銃の有無が問題になりますが、従業員は首を捻るばかりです。バールの有無も気付かなかったようです。そして凶器の植木ばさみは被告人に貸したとの事。沼ちゃん「ほおー?」と言いながら左手で眼鏡を上げています。沼ちゃん、次々に植木ばさみについて質問します。そして段々被告人にふりな証言ばかり積み上がり、沼ちゃんは質問を終えました。
 で、猪狩先生は立ち上がりましたが「反対尋問、やっぱり無し」と座ってしまいました。沼ちゃん「打つ手無しか……」と無表情のまま呟きました。すると、補佐の弁護士が卓上をゴン、と叩きました。さすがの猪狩先生もこの女性には弱いので(何故だろうw)、質問に立ちます。雑談的に携帯の話をしながら、何故すぐに警察に電話しなかったのか、と猪狩先生が従業員に聞くと、私にはそんな権限ありませんから、等と妙な事を言い出しました。お客様への影響、等も怪しいですよね。では死体を発見してから警察の現着までは、と聞くと三十分位と答えました。
 つまり、三十分位、死体は誰も見ていなかった事になります。これは沼ちゃんも不思議に思ったようです。
 弁護側の証人尋問。工務店社長です。あーまた猪狩先生が丁寧な言葉遣いなもんだから、沼ちゃんがカエル口で睨んでるーw 案の定、猪狩先生の仕込みがありました。従業員寮と同じガラスを持ち込み、割って実験するんですね。ガラス越しに猪狩先生、「検察官、ガラスの破片にはお強いですかな? 飛び散りますぞ?」と言われて、慌てて書類でガードする沼ちゃんカワユスw
 で、証人はバールを突き刺し、更に割ろうとしたら、今度は内側にガラス片が散りました。沼ちゃん、びっくりして枠に近付いて来て横に立ちました。あのー沼ちゃん、裁判長の視界塞いでますがー。
 えっとつまりですね、うっかりこの辺の刑事の証言をすっ飛ばしてたんですけど、外にガラス片が多く落ちていたからって、中から割った証明にはならないって事なんですね。で、それを沼ちゃんに「おい、証明にゃならねえぞ」と宣い、傍聴席の刑事に「アウト!」と告げる猪狩先生w
 で、次の公判まで飛ばします。
 次の公判前。猪狩先生と補佐の弁護士の前に停まった車からかなりな重量級の派手な女性が降りた、と思ったら、助手席から沼ちゃんがw
「遠慮しないで、法廷まで送るって!」
「いやいやホントにここで良いって!」
「どうして?」
「いやいやそうじゃなくて今日は、ちょっとね」
 ニコッと笑って、沼ちゃんは急いで立ち去ろうとします。が、女性は尚も食い下がります。
「単身赴任の間は、私が奥さんの代わりをするって決めたじゃなぁい」
「そうなんだ――」
 ギャッ! 沼ちゃん、ようやく猪狩先生達に気付いた! よっ、てな感じで手を挙げる猪狩先生に、顔をしかめたまま固まる沼ちゃんw 猪狩先生、どうぞどうぞ、とジェスチャーw すると沼ちゃんの態度が180度変わりましたw
「君は、もう、ゴホン、検察庁の方へ戻っていたまえ」
「何言ってるの?」
「わざわざ送らせて済まなかったね、うん」
 鹿爪らしく話して、女性に背を向けたのでしたw ですが女性、尚も縋りますw
「ちょっと何、義ちゃん冷たぁい!」
 それを見ながら猪狩先生、補佐の弁護士に「どう思う?」と訊きましたならば、苦笑を抑えながら「宜しいんじゃないんですか?」って、検事が不貞行為してるのはおkなんですねw
 さて、第三回公判。宿の女将が証人です。猪狩先生は主尋問には関わらないようです。この証人がバ、否、頭のネジが飛んじゃっていて、もうどうしようもないんですよ。で、猪狩先生登場。口八丁手八丁で証人の記憶の確かさを証明します。そして夫婦仲について尋ねると、証人は口をつぐんでしまうのでした。
 次の日、証人の女将がハチに刺されて死んでしまいました。んんん、何か怪しいなあ……。従業員に訊いて回ると、被告と旅館の旦那の親しげな噂が出るわ出るわ。うーん、この辺に事件の鍵がありそうだなあ。さて、情報屋から有益なネタを得た猪狩先生、旅館の旦那に頭を下げて、証人になって貰えるように頼みます。更に仲居頭にも証人に立って貰うようにお願いしたのですが……うーん?
「これで誰も罪に問われず、丸うく収まるんです」とか何とかって言い方、また猪狩先生、何か企んでるな?
 第四回公判。まず仲居頭が証人です。猪狩先生の挨拶がやたらめったら長いのが気になる沼ちゃん、「裁判長」と立ち上がりました。猪狩先生「何だよ、まだ何にも言ってねえじゃねえか」と顔をしかめてますw 沼ちゃんは「弁護人はこの証人の証言から何を立証しようとしているのか最初に明らかにして戴きたい」と〝たい〟を強調して尋ね、猪狩先生が答えます。
「彼女が! 真実を錯覚しているといけないから、先ずはその辺からお伺いしてみようかなと、そう思ってるだけだよ!」
「錯覚? ほお、誤想防衛を主張なさる。何だ……」
「何!?」
「あ、いえいえ、それなら、結構ですよ」
 少し笑みすら浮かべ、沼ちゃん着席。うわあ、もう猪狩先生の手なんざご存じでしょうに……。
 さて、弁護側の考えは、警察現着までの30分の間に何者かが被告を陥れるべく偽装工作をしたのでは、というもの。その線に沿って証人に訊いているのですが、沼ちゃんが異議を申し立てました。
「異議があります。証人は犯罪捜査の専門家ではありません。そういう質問は意味がないのではありませんか」
「意味があるかないか、そりゃあたしが決める事なんだよ。いいか? こっちだってね、考え考え喋ってんだから、証人には失礼かも分かんないけども、尋問てものはな、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると、こういう聞き方もあるんだよ。自分だってそうじゃないの。尋問の時いーつもヤマ張ってんじゃないの。お互い様だろ?」
 沼ちゃん、カエル口で猪狩先生と裁判長をチラと見て、咳き込んでから座りました。だめじゃん沼ちゃんだめじゃん、猪狩先生に丸め込まれてるじゃんw で、また証人にちょろちょろ聞き込んでいた猪狩先生、遂に「枕元のスタンドが点いていたんじゃないですか」なる発言を引き出します。沼ちゃんもハッとしました。そして仲居頭が旅館の旦那と被告が愛人関係にあるのではないかと疑った、という話になりました。沼ちゃんもじっと成り行きを見詰めています。猪狩先生は少しずつ間合いを詰めていき、〝ご自分の好きな男性に愛人が出来、邪魔になったらば、今回の事件のような事をなさいますかな?〟と切り込みましたが、仲居頭のガードはなかなか堅牢です。
 猪狩先生は矛先を変えて、旅館の旦那についてどう思うか尋ねました。仲居頭に少し隙が生まれました。「旦那様の事は……尊敬しております」と狼狽えた様子で答えます。深い関係はない、という仲居頭に、猪狩先生がふと、「被告と旅館の旦那は深い仲では無かったそうですよ」と言うと、仲居頭のガードが崩れました。それにはちゃんと証人がいて、いやはやどうにもこうにも、やはり仲居頭は勘違いで被告と旅館の旦那の仲を疑ったのでした。
 傍聴席の旅館の旦那から「本当の事を話してくれ!」と声が掛かり、仲居頭は遂に全てを語り始めました。何とDV夫に被告の居場所をチクって焚き付けたのは仲居頭でした。そして事件が発生した後、被害者から拳銃を取り上げて合鍵をポケットに入れて、被告の罪を重くしようと画策したのです。しかもDV夫といたところを旅館の女将に見掛けられ、しかも「あなたには何一つ手に入らないのよ」と冷たく言い放たれたものだから、カッチーンときてハチの毒を注射したんですな。いや、この場合、はっきり注射の痕が首に残ってるんだからさ、鑑識が気付けよってな話でさ……。
 猪狩先生が言う通り、〝たった一つの錯覚さえしなければ〟……。あちゃー、今回全くって位、沼ちゃんの出番無かったじゃんw ってなトコで沼ちゃんが立ち上がりました。
「裁判長、ただ今の証言が事実であるなら、検察官としては見過ごす訳には――」
「分かった分かった! でもなあ、も一人証人が残ってんだよ」
「今更、何を尋問しようという――」
 猪狩先生、沼ちゃんに近付きます。二人は暫し無言でお互いを見た後、泣いている仲居頭を見遣ります。そう、沼ちゃんだって決して冷たい人間じゃないんですもんね。沼ちゃんは目線で諒解を示し、猪狩先生は裁判長に次の証人に立って貰う許可を求めました。裁判長は検事席を見て、沼ちゃんは「どうぞ」と短く答えるのでした。
 ここの三人の阿吽の呼吸が堪らなく良いんです! 文章じゃ表現するの無理!
 そしてこれから、裁判がただ人を裁く為だけにあるのではない事が描かれます。旅館の旦那、ただ俯くばかりの仲居頭に「待ってるぞ」と声を掛けます。「お前が戻ってくるまで、ずっと待ってる」と笑顔で言う旅館の旦那。ああ、猪狩先生は勿論、沼ちゃんも裁判長も……とても、とても良い裁判でした、マジで泣けた……。
 最後に一カ月後が描かれてますが、ありゃりゃ、私ってば正当防衛になった被告の事はすっかり忘れてましたわハハハw